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「超分子ペプチドを用いた脳梗塞の再生医療」プロジェクト

 国内死因の第3位となっている脳血管障害のうち、脳梗塞は全体の75%以上を占め、一命をとりとめた場合でも後遺症が残る場合が多く、我が国の「寝たきり」原因の25%を占めています。脳機能発揮の中心的役割を担う神経細胞(ニューロン)は再生能力に乏しく、手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることが多く、患者や家族のQOLを著しく低下させる社会問題となっています。
 一方、医師の側にも悩みがあります。現行治療法である血栓溶解療法や血栓回収療法は発症直後の患者のみが対象となり、治癒率も高くないため、5%程度の患者にしか治療効果が得られていません。医師もまた、重度脳梗塞患者に効果のある革新的な治療法を求めているのが現状です。
 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)戦略的研究シーズ育成事業(「脳梗塞治療のためのスキャフォールド材料」2019-2020)では、生体適合性が高く低侵襲性である超分子ペプチドゲルと超分子ペプチドゲルから徐放する修飾増殖因子とを混合し、亜急性期の脳梗塞モデルマウスに脳内単回投与して神経機能が改善することを見出しました(Nature Commun 2021)。本有望シーズ展開事業プロジェクト(2021-2024)では、この超分子ペプチドゲルを革新的な医薬品へと開花させるため、神奈川県が掲げる「ヘルスケア・ニューフロンティア」事業の一角としても研究を進めていきます。

 本プロジェクトは、神経発生生物学を専門とする医科歯科大・味岡、有機化学を専門とする農工大・村岡、計算物理学を専門とする北里大・渡辺の3名で

ラボを運営し、異分野共創研究として進めているのが特徴です。

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農工大・村岡 貴博

医科歯科大・味岡 逸樹

北里大・渡辺 豪

プロジェクトリーダー

Our Team

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プロジェクトリーダー

​東京科学大学・脳統合機能研究センター・教授

味岡 逸樹

非常勤研究員
​東京農工大学・
大学院・工学研究院・応用化学専攻・教授

村岡 貴博

非常勤研究員

北里大学・未来工学部・データサイエンス学科・教授

渡辺 豪

常勤研究員

東京科学大学・脳統合機能研究センター・共同研究員

原 央子

常勤準研究員

東京科学大学・脳統合機能研究センター・共同研究員

秋本 沙織

常勤研究員

東京科学大学・脳統合機能研究センター・共同研究員

石井 裕太

事務補助員

岡本 晶子

科学技術コーディネーター

熊澤 利昭

​Address

〒213-0012

神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1

KSP東棟302

044-819-2320

​iajioka.cbir(@)tmd.ac.jp

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